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2023.9.13
どの本から読んだらいい? ①はじめに

伊坂幸太郎に興味を抱いても、どの本から読んだらいいのか、と悩む方もいるかもしれません。2000年のデビューからすでに40冊を越える作品が出ていますから、入口が分かりにくいのも事実です。
そういった方のために、ガイドとなる記事です。ぜひ参考にしてみてください!

2022年に紀伊國屋書店ららぽーと横浜店で、「(紀伊國屋)史上最大の伊坂幸太郎フェア」と銘打ったフェアが企画されました。その際に好きな作品の人気投票が開催されましたが、その結果は次のようになっています。

 

1位ゴールデンスランバー
2位アヒルと鴨のコインロッカー
3位マリアビートル
4位砂漠
5位オーデュボンの祈り
6位死神の精度
7位重力ピエロ
8位チルドレン
9位逆ソクラテス
10位陽気なギャングが地球を回す

 

これ以外にもこれまで、雑誌やインターネットなどで何回かこういった投票はありましたが、細かい順位の違いはあるにしても、上位に挙がる作品に大きく変化はないような気がします。これらの中から、タイトルや表紙、価格などから、気になるものに手を伸ばしてもらうのがもっともシンプルで、正攻法な形かと思います。

ただ、一口に「伊坂幸太郎の本」といっても、恐ろしいものから楽しいもの、気楽に読めるものから複雑なものまで、さまざまなタイプの作品があります。ランキングにはそれらがごちゃまぜになっていますので、好みやその時の気分に合わないものに手を出してしまう可能性もあるかもしれません。

ですので次の記事以降で、人気投票のランキングとは違う観点から分類しつつ、作品を紹介していこうと思います。

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